KAWASAKI DISEASE
川崎病(急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群)



我が家の次男は 2000年夏に “川崎病” になりました。
当時 私自身もその病気について知識も無く、
家庭用の医学書にもアレルギーのところで少しだけ触れているだけでした。
入院中に戴いた資料やネットで調べて 理解することができました。
いまだにこの病気を 
公害病(川崎という場所で起こった病気だという誤解 水俣病のイメージ?)
という程度にしか認識していない方も大勢いらっしゃいますし
この病気で何が一番怖いことなのか・・など
私にわかる範囲で お知らせできたらいいなあと思っています。
因みに次男は現在 とても健康で運動の制限もありません
全く普通の生活をしています。
我が子の場合を例にとって(後遺症全く無し)説明したいと思います。

川崎病とは?
症状 と 経過 
合併症の心配
治療 の方法
退院後の生活
の順で書いていきたいと思います。



1 川崎病とは?

主に4歳以下の乳幼児に起こる全身の血管が炎症を起こす病気です。
昭和42年に、現在 日本川崎病研究センター所長である川崎富作先生が
初めて『急性熱性皮膚粘膜淋巴腺症候群』として報告したので
川崎病という名前がつきました。
アレルギー説、連鎖球菌が出す毒素説、合成洗剤説 などがありますが
いまだに はっきりとした原因は分かっていません。
男の子のほうが罹患率が高くなります。
再発率は3% 半数が1年以内  2回以上の罹患率は0.2% です。


2 症状と経過

血管の炎症により 発熱(97%)、手足の赤みや腫れ(87%)、発疹(96%)
目の充血(98%)、唇や舌の赤み(94%)首のリンパ節の腫れ(73%)
が起こります。(カッコ内の数字は出現頻度)
これらの症状の出現と血液検査を合わせて 川崎病なのかを診断し、
川崎病だと診断されれば 即入院ということになります。
始めのうちは高熱が10日前後続き、
その後、手足の皮が指先から剥け始め 唇が乾燥してきます。
これを“急性期”と言います。



3 合併症の心配

川崎病で大切なことは合併症の有無です。
発病後10日目以降(回復期)合併症が現れることが多いので 
それを予見し未然に防ぐ意味でも 最低でも2週間の入院は必要なのです。
うちの子は18日間入院しました。
心臓の表面の血管(冠状動脈)に起こる“冠動脈瘤”が一番怖い合併症です。
もしそれが出来てしまうと 突然死の可能性が高くなります。
合併の割合も 男の子のほうが高くなります。
他の合併症は 心筋炎、心不全、新膜炎、下痢。嘔吐、黄疸、
顔面神経麻痺、肺炎 などです。



4 治療の方法

最近では効果が高いと分かっているので
初期段階から“ガンマグロブリン”を投与することが多いです。
これを投与すると半年間予防接種が受けられません。
この時期に予防接種をしても免疫がつかない可能性があるからです。
(うちの子は入院2日目〜3日目に投与されました。)
投与の条件としては下記のうち4つを満たすものです。

                                              1 白血球数  が   12.000以上

                                              2 血小板   が   35×10の4乗/ミリ立法メートル

                                              3 CRP値   が   4.0mg/d l以上

                                              4 Ht値      が   35%未満

                                              5 アルブミンが   3.5g/dl 以下

                                              6 年齢    が  12ヶ月以下

                                              7 性別    が   男児


他に 炎症を押さえ血栓を予防する目的で“アスピリン”を服用します。
これを飲んでいる期間は 鼻血が出やすくなります。
症状によっては ジピリダモール、ワルファンカリウム、塩酸チクロピジン
の服用をする事もあります。(大きな冠動脈流がある場合など)

入院中は何度か血液検査をして 回復しているかのチェックをします。
熱が出ている間は 点滴(G)と 抗生剤の定期投与がありました。
数日置きに心電図とエコーの検査をして冠状動脈に異常が無いかを見ます。




5 退院後の生活

早ければ約3週間で最後の検査結果によって退院できます。
しかし、再発の可能性もあるので特に1年以内は注意をする必要があります。
検診は心エコーと心電図の検査をします。
最初2週間に一度、それから一月、3ヶ月、半年 1年毎・・・と
状況に応じて 期間が延びます。
最低でも3〜5年は経過を見る必要があります。
小学校入学前には マスター負荷試験、トレッドミル などの検査もあるでしょう。
入学後は3年に一度の検診でいいと言われています。
肥満予防(運動)、減塩、禁煙 など生活習慣病の予防をすることは
将来の動脈瘤や血栓を予防する為に 大切なことです。
もっと詳しくこの病気について解説してあるHPがあります。
この病気をもっと知りたいと思った方は訪問してみてください
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